人生も飾られるお皿

人生も飾られるお皿

語り手:岡本さん
聞き手:原田陽人
2026年03月11日

思い出の物は、自分で買い集めてきたお皿です。社会人になってからお弁当を作るようになり、料理を楽しもうと思うようになったのがきっかけでした。お気に入りのお皿が欲しくなって、勤務先の近くにあった鎌倉でいくつか器を買ったんです。今は海士町で暮らしていますが、最初に来たときはそのお皿を持ってきておらず、あとから実家から送ってもらっていました。

最初からお皿は持ってこられなかったのですか?

最初は、シェアハウスにある備品のお皿で十分だと思っていました。実際、生活すること自体には何の不便もなかったんです。ただ、しばらく暮らし

てみると、食事の時間がどこか落ち着かない、というか、つまらなく感じるようになってきて。それで母に連絡して、実家に置いてあった自分が

買ったお皿を送ってもらいました。

実際にお皿が届いてみて、どんなことを感じましたか?

自分が「素敵だな」と思って選んだお皿で食べることには、ちゃんと意味があったんだなと気づきました。備品のお皿が悪いわけではないんですけど、自分で選んだお皿に盛ると、食事の時間がきちんとした時間になる感じがして。最近は、お皿を見ているだけで、これを盛り付けたいなとか、これを食べたいなとか、自然と想像が広がるようになってきていて、その感覚がすごく好きです。きれいに盛ることで、人生も少し彩られるような気がしています。

人生も彩られる。素敵な表現ですね。

自分はわりと自由で、放っておくとルーズになりがちな性格だと思っています。だからこそ、自分で選んだ器や、食事を整える時間があることで、気持ちが落ち着き、生活に秩序や区切りがつく。それによって食事だけでなく、人生も彩られていくような気がしました。

岡本

岡本さん

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モノとカタリ

島根県海士町で始まった「モノとカタリ」プロジェクト。 思い出のモノを通して、島に住んでいる人・訪れた人の「人生の物語」を聞きます。

海士町について

島根県隠岐郡海士町
日本海に浮かぶ、人口紏2,300人の小さな島。島の全体が国立公園に指定されるほど、自然豊かな島。
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モノとカタリ プロジェクト