13年以上の料理人として人生を共にしている和包丁

13年以上の料理人として人生を共にしている和包丁

語り手:吉冨さん
聞き手:原田陽人
2026年03月09日

海士町のセントラル邸で働かれており、料理人の吉冨さんにお話を伺いました。

この3本の和包丁です。専門学校に入った時からずっと使っていて、もう13年以上使い続けていて、研いできたらだいぶ削れてきて小さくなってしまったけれど、今も毎日使っています。

研ぎ続けるとここまで小さくなるのですね。包丁は毎日研ぐのですか?

うん、大体毎日研いでるね。私は海士町に来る前に和食料理屋で働いていたことがあるんだけど、毎日営業終了後に三人分の包丁を研いでいたのが始まりだね。その時に「包丁は何があっても毎日研ぎなさい」って言われていて、それを今でも時間を見つけて研いでいるね。研がないとなんか仕事も「これくらいでいいか」みたいに満足しちゃうんだよね。あと、特に忙しい時ほど、包丁を研いだりしてるんだよね。

忙しい時ほど、包丁を研ぐんですね。なぜ忙しい時こそなのですか?

包丁を研いでいる時って、無心になれるんだよ。精神統一の一種みたいな感じだね。研いだ後は、目の前のタスクを思い出して優先順位をつけたりするから“アクセルを踏む”みたいな感じだね。

包丁を研いでる時に料理のアイディアなども生まれたりするのですか?

ううん、研いでる時ではないね。アイディアは結構締め切りギリギリだったり、追い込まれた時に思いつくことが多いかな。あとは自然を見ていてその景色(山、海)の色をなんの食材で再現できるか考えたり、季節感や香りのイメージをもとに料理を作ることもあるね。

吉冨

吉冨さん

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島根県海士町で始まった「モノとカタリ」プロジェクト。 思い出のモノを通して、島に住んでいる人・訪れた人の「人生の物語」を聞きます。

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