初任給で買った腕時計

初任給で買った腕時計

語り手:曽根さん
聞き手:原田陽人
2026年03月09日

海士町で教育コーディネーターをされていた、曽根さんにお話を伺いました。

この腕時計です。これは私が2013年に静岡で教員をしていた時の初任給で買った時計で、ちゃんとした物を買ったから今でもずっと使っているよ。秒針が小さな飛行機になっていて、可愛いんだよね。

初任給で買ったものは思い出に残りそうですね。どのような流れで海士町に来られたか教えていただけますか?

元々は2013年から4年間、静岡で教員をしていたんだ。学校教育に色々と疑問が出てきた頃に、ちょうど友人が海士町の学習センター(公立の塾)で働いていて、Facebookでそのことについて呟いてて。それを見て面白そうだなと感じて、島の教育会議(島内外から人が集まり、教育について語るイベント)に参加したんだよね。その時にコーディネーター(地域と学校をつなぐ役割)という存在を知って、島の人たちの本気度に魅かれて、翌年からコーディネーターとして島前高校で働き始めた。

その後は教育系の企業でリモートワークをしたり、益田市や島後で働いたりと、やりたいことや縁に沿って色々な職や働き方をしているよ。

主に高校の教育に携わられていると思うのですが、どういった思いがあるからなのでしょうか?

人の想いに触れるのが好きというのもあるんだけど、社会に出る前の最後の場所にもなりうる高校で、みんなで意見を交わしたり、自分の考えや価値観に影響を受け合ったり、向き合える何かや向き合ってくれる人と出会えることが大事だと思っているからかな。例えば国語の物語一つとっても、感じることは一人ひとり違う。それを交わすことでいろんな意見や感じ方があることに気づいて、自分の考えに影響を及ぼす可能性もあるし。

曽根さんの思う理想の教育の形というのはどのようなものなのでしょうか?

島前高校で実践して、きっと今も目指されているような“開かれた学校”かな。さっきも話したけど、色々な人やもの・ことと出会って、影響を受けながら人は育つと思っているから。その場が学校である必要はないかもしれないけど、多くの人やもの・ことに出会って学んで育つ環境が、誰しもにあるといいなと思うよ。

曽根

曽根さん

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